元看護師ママのまるです。小学校高学年の娘と年長の息子、二人の子どもがいます。看護師、保健師として15年間働いてきましたが、諸々のライフイベントを経て、今後の働き方を考え直す必要性を感じています。なぜそう考えるに至ったのか、自分の経験をまとめ、同じように考えるママの助けになれたらと思い、ブログを立ち上げました。
これまで、働くことには困らなかった
私の15年の職歴の詳細です。
・大学病院の精神科、神経内科で病棟看護師として4年勤務
・転居に伴い地域基幹病院の内科病棟で病棟看護師として8年勤務
・転居に伴い行政機関で保健師として3年勤務
2度の転居は、夫の転勤に伴うものでした。そして今年、3度目の転勤に伴いまたまた転居することになったところです。
看護師という資格の強み
ここまでの経歴をご覧いただいて分かるとおり、働いていくうえで看護師の資格は大きな強みであることは疑いようのない事実です。働き口に困ることはほとんどないですよね。働き方も幅広く選べます。正規社員として病棟で夜勤もこなしバリバリ働くもよし。夜勤のない非正規社員や訪問看護を選んだり、パートで短時間働いたりするもよし。
転居しても、その先で必ず何かしらの職場にたどり着けるだろうという安心感があります。実際に私は2度の転居に伴い職場を変えざるを得ない状況になりましたが、就職に困ることはありませんでした。面接のその場で採用が決定し、当日にユニフォームのサイズ合わせ、社員証の写真撮影ととんとん拍子に進んだこともありました。
人手不足が慢性化している病院での出来事だったので、大多数の病院の状況ではないかもしれません。でも、近い状況の病院はかなり多いのではないかと思います。もちろん条件を絞れば自ずと選択肢は狭まりますが、働ける先がない状況は考えにくいです。希望する条件を広げれば、働く先には困らないことが、看護師の資格の強みだと感じています。
在宅ワークをしたいと考えるようになった理由
今年、我が家は夫の3度目の転勤となりました。そもそも転勤についていくのかどうかという点も悩みではあったのですが、今回は家族そろって転居することを選択しました。私も退職し、転居した先で新しく仕事を探す予定です。
このフットワークの軽さが、専門職の良さですね。
仕事が見つからないかもしれない…と悩む必要はほぼなし。
最初はぼんやりと、次も看護師として働くことを考えていたのですが、これからも、看護師としてずっと生きていくのか?もしかして自分にもセカンドキャリアがあるのでは?という思いが芽生えてきました。具体的には、在宅で働きたいと思うようになりました。そう考えた理由は以下の4点です。
1.子どもめっちゃ熱出す
ここ1年ほど、年長の息子が超頻繁に発熱するようになってしまいました。集団生活に入って4年目になってからのことなので、集団生活に入って最初のうちはよく感染症をもらってくるからね…というやつではない気がしています。周期性発熱症候群を疑っていますが、確定診断はついていない状況です。
今も月に1、2回は発熱するので急遽休まざるを得ず、どうしても職場に迷惑をかけてしまうのと、頻繁過ぎて発熱するたびに子どもへの寄り添いの気持ちよりも「またか!この頻度で休むって職場に言いにくい!!」という感情が先立つ状況に、生活のしにくさを感じていました。
子どもが発熱した時にも、「よし休もう!」と子どものことを一番に考えてあげたいという気持ちが大きくなっていました。
2.なんだかんだ転居が多い
転居しても働き口に困ることはないと冒頭で言いましたが、とは言っても転居が多いと職場は頻繁に変わります。看護師は病院内での異動が多いのでさほど変わらないと言えばそれまでですが、やはり病院自体が変わるとシステムや雰囲気、暗黙のルールやスタッフなどすべて変わってきますので、都度慣れていく必要があります。
40代になって、新しい環境に踏み込んでいくことがすこし億劫になってしまったというのはある気がしています。また前項の子どもの頻繁な発熱とも関連しますが、前職は発熱の頻度が上がる前から働いていた場所だったので、状況の変化にも理解が得やすくかなり融通を利かせていただけました。
しかし、これから新しく働こうという人が面接で「働きたいです!でも子どもが頻繁に熱を出すので、不定期に月に1,2回は4日程度急遽休むと思います!」といきなり言ってきたとしたら。自分が事業主だったとしたら、正直採用しにくいだろうなぁと思います。
このように、ひとところで長く働いていた場合は普段の仕事ぶりや人となりが分かっているぶん、頻繁な休みに対しても理解が得られやすいことがあったとしても、転職した場合はその辺がリセットされてしまうと感じます。なので、自分の住む場所が変わったとしても、職場を変えなくても良い働き方があるのではないかなと考えました。
3.場所や時間にとらわれない、自律的な働き方に憧れた
看護師は場所や時間にとらわれ、自分以外の軸に影響される仕事です。よくSNSなどで「子育ては自分のペースで行動を選択できないのが大変。仕事は自分のペースでできるから楽だと感じる」という話を見かけることはありませんか?これが看護師にはあまりピンとこないのではないかと思います。
看護師の仕事は常にイレギュラーな事態に乱されているものです。ナースコール、急変、突然の入院、など突然のタスクがぽんぽんと舞い込んできて、基本的に他者の軸で自分の行動を決めなければなりません。自分で自分の行動を決めて働くというやり方に憧れがありました。
4.看護師の仕事、体力的にきつい
体が資本なんですよ、看護師。一日中走り回っていて、力仕事も多く緊張感も強い。毎日汗だくで働いていました。体が資本にもかかわらず夜勤をしていると不規則な生活になってしまい、誇張ではなく命を削って働いている感がありました。患者さんには規則正しい生活リズム、食事を推奨しながら、自分の生活はどれもめちゃくちゃでした。
子どもがいるとなおのこと休めないことがあり、夜勤の合間などほとんど寝ることができずに出勤せざるを得なくて、とても辛かったです。行政機関で働き始めて夜勤のない生活になったとき、いくら一日の労働時間が長くなったとしても「朝起きて夜寝る」というだけで圧倒的に体が楽で驚きました。
自分も周りも同じような生活をしているときには、それが普通だと思っていて気づけなかったのですが、離れてみると不規則な生活の負担の大きさが分かるようになりました。自分自身の生活と体を大切にしたいという気持ちも大きかったです。
ブログで発信をしようと思った理由
自分には看護師として生きていく以外の手段がないように思い込んでいましたが、ふとセカンドキャリアが視界に入った途端、いろんな情報が目に入るようになってきました。看護師の資格は確かに強い。でも、それしか出来ないわけではないです。
今は、在宅で働きたいというのが第一義で、具体的には看護の経験や知識を活かしつつWebライターとして働けるのではないかと考えているところです。Webライターとして働くことを視野に入れつつ、他にもできることはないかなと模索しています。
そう考えていろいろと調べると、出てくる人たちはみな何かを成し遂げた人たちでした。何も成していない人よりも成し遂げた人の話の方が参考になるのですから当然ですよね。そういう話は参考にはなるけれど、自分にも同じようにできるかというとまた別です。
この人たちは成功するようなものを持っていた人たちだから成功しただけなのではないかな。再現性のある話なのかな。そう思ってしまうことはありませんか?私はひねくれているので、そう思いました(笑)。
でも、現状で何も成していない人がこれから成し遂げていくところを見せることができたら、同じように何かを変えようとしている人にとって背中を押すことができるのではないかな。これはすでに成し遂げた人ではなくて、これから成していく立場の人じゃないとできないことだな。と思ったので、ブログでその過程を発信しようと考えました。
在宅ワーカーを目指している元看護師へ。周期性発熱症候群の子どもがいて、現在の働き方に限界を感じているママへ。一緒に頑張ろう、私も頑張る!のブログです。
…などと大きいことを言いました。もしかしたら何者にもなれず、そっと看護師に戻っているかもしれません。でも、働こうと思えばいつでも看護師に戻れるという事実があるだけで、すこし冒険しやすくなると思いませんか?看護師の資格の強みは、そんなところにもあるかもしれません。
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